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和歌山でパンダ12頭、繁殖成功の理由とは

発情期は1年に1回

 ガラス張りの飼育室の周りには大勢の客がへばりつくように取り囲み、双子パンダを写真に収めていた。中にはプロカメラマンのような望遠レンズで双子パンダを狙うおじさんも。「毎日写真を撮りに来る熱心なファンの方もいます」と運営部の熊川智子さん。海浜・陽浜には早くも固定ファンが付いているようだ。

 一般にパンダの発情期は1年に1回、3月~5月ごろの約14日間と言われている。この発情期の和歌山県の季候が中国の同時期と似ていることも繁殖成功にあるとされている。

 ただでさえ短い発情期だが、メスが妊娠できる期間となるとさらに短く1~3日に絞られる。よって発情期になると飼育員は大忙しだ。

 「ベェーベェー」という羊のような発情期特有の鳴き声を発していないか、匂い付けを盛んに行っていないか、陰部がはれていないか、パンダが発する小さな変化も見逃さない。共に繁殖研究をしている中国の研究員に相談するなどし、ペアリング(お見合い)のタイミングを見計らう。

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