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アメリカが見た18年の大谷翔平 実際の人気は?

新人王は当然の結果

 残りわずかとなった2018年。大谷翔平のメジャーリーグでの活躍に日本が熱狂した1年間だったと言っても過言ではない。エンゼルスの本拠地オレンジ郡から現地の声をお届けしてきたこの連載に対する反響からも、それは十分に感じ取れる。今年最後となるコラムでは、実際のところ大谷翔平がアメリカでどれだけ評価されているのか、どれだけ人気があるのかをお伝えしよう。【志村朋哉/在米ジャーナリスト】

 2001年のイチロー選手以来となる日本勢の新人王獲得に、筆者は全く驚かなかった。

 ライバルと言われたヤンキースのミゲル・アンドゥーハルに、打率や打点、ホームランという伝統的な指標では負けていたものの、どれだけチームの得点や勝利に貢献したかを測る、より高度な指標では上回っていたからだ。投票を行う野球記者の間で統計や確率の理解が深まってきたことは間違いない。

 それに加えて、現代野球では不可能といわれた投打の二刀流の可能性を示した。受賞しない方が不思議だ。

 こうした大谷の快挙を日本のメディアが伝える時、目に飛び込んでくるのが「全米熱狂」「全米驚愕」といった表現。言葉通りに受け取れば、全米各地の職場や学校、井戸端会議などで話題になっているということになるだろう。

 果たして本当なのか。

 残念ながら、そうした表現は伝える側の誇張か誤解と言わざるをえない。

 「大谷選手は、アジアではあがめられて、国民的英雄として扱われているかもしれませんが、全米はさることながら、ロサンゼルスでもまだその名を知られるようにはなっていません」と南カリフォルニア大学スポーツ研究所所長を務めるデービッド・カーター氏は言う。

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