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大谷が語った不安と葛藤 帰国会見詳報

「充実したシーズンだった」

 帰国した米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手は22日、東京都千代田区の日本記者クラブで記者会見し、「充実して楽しい一日一日を送れた」などと語った。会見詳報は次の通り。

〔写真特集〕投打「二刀流」 大谷翔平

 大谷「シーズン中から多数の取材の依頼を受けながら、1年目だったし、集中したいので、なかなかお答えする機会がなかった。きょうはシーズンのことも、術後の経過もお答えできればと思います」

 ―1年前のこの場でメジャー移籍を表明した。この1年を振り返って。

 「あの時のやるぞという気持ちから、今シーズンを終えてみて、いろいろなことがあったが、充実して楽しい一日一日を送れたかなと。終わってみたらいいシーズンだったと思える。来年の課題も含めて充実したシーズンだったかなと」

 ―右肘の状態は。手術へのためらいは。日本でセカンドオピニオンを求めたとも報じられたが。

 「肘にメスを入れることへの抵抗はあったし、入れないなら入れない方がいいのかなとは思っていたが、長期的に見て、健康な状態で不安なくマウンドで自分のパフォーマンスを出せるようにするのが一番で、そのために必要な手術かなと。経過はすごく順調で、2カ月弱(経過して)日常生活も不自由ない。最初の1カ月は思い通りに右手を使えなかったが、今は不自由することはない。やってよかったと思う。復帰に向けて、そう思えるようなリハビリの過程を踏めればと思っている」

 ―現在のリハビリメニューと今後の見通しは。

 「順調に来ていると仮定して、ランニングを含めて有酸素系のトレーニングと、下半身、体幹といった右腕を使わないトレーニングはほとんどできる。右腕も軽い負荷の掛かった抵抗運動はできる。継続的に行っているのは屈曲伸展の運動。実戦復帰に向けては1週間、2週間単位のリハビリの進行具合で変わってくるので、今は次のステップに進めるようにやっていきたい」

 ―右肘のトラブルは3度目だが、原因や今後の対処は。

 「原因が分かれば楽だが、一つではないので難しい。フォームを、よりスムーズに効率良く投げられるところに持って行くこと。これは野球を始めてからずっと持っている課題だし、投手なら誰でもやるべきことの一つ。ただ、人より速いボールが投げられるということは、大きな負荷が掛かるのは仕方がないことで、そこも含めて効率良く投げられるところを見つけるのが最初にできることではないかと。今は、術後の経過をよりスムーズに、万全な状態で復帰すること」

 ―来季のいつ頃からバットを振れそうか。

 「1週間、2週間の単位でトレーナーも医師も含めたミーティングをして決まっていく。ある程度のスケジュールはあるが、今の段階でいつ頃と特定はできない」

 ―以前にけがをした右足首の回復度合は。

「万全です」

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