地球温暖化や都市化を背景に、年々増加している熱中症。2014年度に病院に搬送された患者は、全国で4万人に達した。高齢者を中心に死亡例も少なくなく、東京都によると、同年夏期(6-9月)の死者数は23区内だけで115人にも上っている。
本格的な夏の到来を前に熱中症への理解を深めてもらおうと、日本気象協会は15年5月、「『熱中症ゼロへ』プロジェクト」の記者発表会を開催。「熱中症経験者」のタレント、おのののかさんとルー大柴さんが参加し、体験談を紹介した。
猛烈な暑さの中で「突然鳥肌が立つような寒気に襲われた」というおのさん。東京ドームでビール売りのアルバイトをしていたことでも知られるおのさんは、体力にも健康にも自信があり、「本当に『まさか自分が』とびっくりした」。一方、ルーさんの場合、熱中症を発症したのは「室内」での仕事中。「目がくるくる回ってきて、どうしようかと思った」という。
「いつでも」「どこでも」「だれでも」かかる危険があるのが熱中症だ。一方で、「正しい知識と行動」があれば、防ぐこともできる。同発表会では、予防対策の専門家が「熱中症について知るべきこと」を解説した。
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