息切れに、せきやたん―。そんな症状が続いていないだろうか? もし続いていたら、肺に慢性的な炎症を起こす「慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)」の可能性がある。喫煙が主因とされ、「肺の生活習慣病」と呼ばれるこの病気の患者は、日本には500万人以上いるとみられる。だが、無症状の時間が長い傾向があることから、罹患(りかん)していても医師の診察を受けず、早期発見が遅れるケースが少なくない。
2011年5月11日、歌手の和田アキ子さんが製薬会社から「COPD広報大使」に任命された。和田さんは08年に肺気腫と診断されたのを機にたばこを絶って以来、体調は良好だとか。COPDの実像をよく知るために、「大使就任式」での専門医の講演と、和田さんの体験談を聞いてきた。
新着
会員限定