2011年3月12日、九州新幹線・鹿児島ルートが全線開業する。1973年の整備計画決定から38年、04年3月の新八代以南の部分開業から7年を経て、東京から鹿児島までが1本のレールでつながる。
同時に、山陽新幹線との相互直通運転も始まって、関西・中国地方と九州が乗り換えなしで結ばれ、日帰り旅行や出張も十分可能になる。JR九州の唐池恒二社長は「九州内は旅行から日常的な移動になり、西日本との交流も活発になる。さらにアジアの人にも九州が魅力的な地域になるのでは」と期待する。
また、昨年12月の東北新幹線に続く全線開業によって、新幹線が日本列島をほぼ貫通し、新青森から鹿児島中央までの約2000キロが最速約10時間で結ばれる。
東海道新幹線が走り始めてから半世紀近く。6路線で総延長2300キロ超、全国に97駅まで拡大した日本の高速鉄道網は、新たな時代を迎える。
(時事通信社福岡支社編集部)
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