【昆虫記者】微細な生物の競演
 昆虫記者のなるほど探訪

珍虫3小ターゲット

 「ボ・ル・ネ・オ」。なんと素敵な響きだろう。熱帯雨林の中を色とりどりの鳥が飛び交い、正体不明の獣が吠え、そして何より、数え切れないほどの珍奇な昆虫がうごめいているに違いない。

 ボルネオ島は、インドネシア、マレーシア、ブルネイの3カ国の領土に分かれている。インドネシアではこの島をカリマンタンと呼ぶが、マレーシアではボルネオと呼ぶ。特にマレーシア領のボルネオには、国立公園、野生生物保護区がたくさんある。世界自然遺産になっているキナバル公園は、その中でも一番簡単に行けて、宿泊などの費用も一番安上がり。財政事情が苦しい折、これが重要だ。

 しかも、キナバル公園の本部は標高1500メートルを超える高地にあって、熱帯なのに涼しいのが嬉しい。気温は真昼でも25度前後。蚊やヒルの集団に襲われる心配もほとんどない。シニアのための昆虫アドベンチャー・ツアーには絶好の地なのである。若者は酷暑のジャングルをナタで切り開いて進めばいい。しかし、シニア昆虫記者にとっては、寝転んでいれば虫の方から寄ってきてくれるような、お手軽旅行が理想だ。

 今回の3大ターゲットは、キモカワ虫の代表サンヨウベニボタル、目玉の飛び出たシュモクバエ、リーゼントヘアのツノゼミ。3大と呼ぶには、ちょっとスケールが小さいので、3小ターゲットと言った方がいいかもしれない。

 この3小ターゲットの中では、比較的大物の部類に入るのが、昆虫版の三葉虫、サンヨウ(三葉)ベニボタルだ。

バックナンバー

特集

コラム・連載

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ