【昆虫記者】全種の累代飼育に挑む達人
 昆虫記者のなるほど探訪

千葉のカメムシ御殿?

 今年はどうしてもニシキキンカメムシが見たい。虫仲間の集まりでそんな野望を語る昆虫記者。すると、ブログ「虫目で歩けば」の管理人、鈴木海花さんから「千葉のカメムシ御殿に行けば見られるよ。ニシキだけじゃなくて、日本のキンカメ全種が見られるかも」との情報が。

 御殿?キンカメ飼育で巨万の富?何やら怪しい雰囲気だが、ニシキキンカメに会いたい気持ちは止みがたく、すぐに一緒に行く話がまとまった。

 どんな怪しいところかと千葉県市原市郊外まで来てみれば、そこは全然怪しくない普通の家。プーンとカメムシの悪臭が漂ってくることもない。 そして御殿の主も、極めてまっとうな人であった

 千葉県職員として、カメムシなど農業害虫の防除を長年担当してきた清水喜一さん。今は、大手企業の農業関連部門で技術顧問を務めながら、自宅でキンカメムシ全種の累代飼育記録の完成を目指している。

 一階の居間もごく普通。奥様も「時々カメムシ採集旅行に付き合う」という点を除けば、明るくて愛想のいい普通の奥様。しかし、清水さんに案内されて2階に上がると様子が一変した。窓辺を除く三方の壁は、カメムシとその飼育用具、飼育ケース、餌の植物などで埋め尽くされている(フォトギャラリー11)。ここでは、日本のキンカメムシほぼ全種の卵、幼虫、成虫を見ることができる。それだけで、キンカメ愛好家にとって、まさに御殿なのだ。

バックナンバー

特集

コラム・連載

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ