3月に海開き。そんな場所が日本にある。それは沖縄県の石垣島。東京ではまだ寒い日も多い3月下旬、昆虫記者一家は石垣島で南国ムードに浸っていた。
石垣行きのきっかけは、東京都渋谷区立原宿中学校の同窓会。虫とは無関係の集まりにも、たまには出てみるものだ。仲の良かったN君は、今は何と石垣島で「森のこかげ」という居酒屋をやっているという。中学時代密かに憧れていたMさんという女性も2年前から石垣在住。かねて石垣島への虫旅行を画策していた昆虫記者には、まさに渡りに船ではないか。
「昔の友達からさ、石垣島で同窓会を開こうって誘われちゃってさ」「話が盛り上がって、どうしても断り切れなくなってさ」。そんな、嘘半分の説明で、何とか妻を丸め込み、やってきました石垣島。初日は夕方の便で到着した後、ホテルに妻子を残し、夜中まで「森のこかげ」で同窓会名目のドンチャン騒ぎ。そして翌朝から、実質3日間の駆け足での石垣虫紀行が幕を開けたのだった。
石垣島の天気予報は当たらない。到着前日に見た週間予報は、雲と傘のマークで塗りつぶされていたが、実際には朝夕に何度か雨があっただけで、日中はほぼ晴天。レンタカーで林道を走る昆虫記者の心ははずむ。
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