あの解散は、まさに乾坤一擲(けんこんいってき)、その言葉がぴったりの解散だったんです。やってみれば分かる。イチかバチか。とーころが、国民が支持してくれて9月11日の投票日開けてみたら、郵政民営化の公認候補が多数派を占めた。勝利を収めた。そしたら、何度でも否決してやると言った参院の反対派の議員はくるっと賛成に回っちゃった。
それに比べれば今どういう状況ですか。野党は全部原発ゼロに賛成。反対は自民党だけじゃないですか。しかし、本音を探れば自民党の議員の賛否、私は半々だと思ってますね。ここでもし安倍総理が原発ゼロにすると方針を決めれば、もう反対はできませんよ。今、安倍総理がいかに国民から与えられた権力を、望ましい、あるべき姿に向かって使うか。こんな運のいい総理ないですよ。総理が決断すれば、今の原発ゼロ反対論者は黙っちゃいますよ。できるんです。国家の目標として、ほとんどの国民が協力できる態勢ができるんです。野党は全部賛成なんですから、全政党賛成する。このチャンスを生かす政治、大事だと思いますよ。
これとは逆に、どうしても政治の責任で最終処分場を造るんだと。住民の反対を押し切れますか。押し切ろうと思って権力を使うよりは、久しぶりに珍しく、国民の多数が総理に協力しようという態勢、こういう状況、めったにないですよ。しかも、壮大な事業、夢のある事業じゃないですか。自然を資源にする事業。それに総理の権力を振るうことができる。こんな運のいい総理はいない。今こそ政治の出番だな、と。国民もこういう方向、望ましい方向に権力を使ってくださいと期待してくれる。お膳立てしてくれているんですよ。これは結局、総理の判断力、洞察力の問題だと思いますけどね。いずれにしても、そういう方向にかじを切ってもらいたいなあと思います。
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