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舘ひろしさん、禁煙のススメ

タバコには多数の発がん性物質

 舘さんが禁煙指導を受けた熊丸裕也先生(ケイアイ秋葉原クリニック院長)が、タバコの中毒性や健康被害について講義した。

◇250種類以上の毒物

 タバコがなぜ悪いのか。タバコの煙には4000種類以上の化学物質と250種類以上の毒物、もしくは発がん性物質が含まれています。工業溶剤のトルエンとかライター用燃料ブタン、アリ殺虫剤のヒ素など発がん性物質も多い。

 喫煙をすると肺がんになりやすいとは聞いたことがあると思います。それ以外にも、咽頭がん、食道がん、すい臓がんにもなりやすい。がんだけでなく、脳卒中や心筋梗塞、妊娠合併症、肺炎、不妊、低出生体重、メタボ、慢性閉塞性肺疾患(COPD)と、タバコの害はこんなにも多い。

◇SIDS発病リスクが10倍に

 妊婦さんの喫煙は胎児の発育にも影響を与える。ニコチンは血管を収縮する効果があるためです。低出生体重児や子宮内発育遅延の率が非喫煙妊婦の2~4倍になります。

 また、妊娠中の喫煙や出生後の受動喫煙によって、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが10倍になる。

◇喫煙者の健康寿命は56.5歳

 日本人の寿命が伸びていると言っても、ただ生きていればいいわけじゃない。健康寿命というのが重要になってくる。男性だと、非喫煙者の健康寿命は68.7歳で、寿命は76.7歳。一方、喫煙者の健康寿命は56.5歳と短く、13年間の病気がちな期間を経た後、69.5歳が寿命となる。

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