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過酷な経験、後世に 旧日本軍兵士らの証言

生の情報に触れて

 太平洋戦争終結から68年。当時、中国や東南アジアなどの戦線に赴き、現在も高齢を押して過酷な経験を後世に伝えようと活動を続けている市民団体「戦場体験放映保存の会」(東京都北区)が2013年7月に主催したシンポジウム会場に足を運び、旧日本軍の元兵士らに話を聞いた。

 保存の会の事務局長を務める中田順子さん(39)は「記録として残そうという思いで続けている」。会の運営には20~90代のボランティアが協力しているが、「主義主張はそれぞれ。(アクセスできる)元兵士らのインタビューも一切編集していません。いわば、垂れ流しですが、生の情報に触れてほしいと思っています」と語る。

 「憲法9条は絶対に守るべきだ」「歩いてきた道のりを伝えることで、何か役に立てれば」。80代後半から90代となった元兵士らの絞り出した声が重く響いた。

時事通信社編集委員 曽根洋一郎

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