邪魔モノが救世主に―。海に浮かんで流れて、養殖や観光の船のスクリューに絡まる4~6㍍の長い海藻「アカモク」。漁民から「ジャマモク」と呼ばれて、捨てられてきたこの茶色い海藻が、実は赤潮を防ぐだけでなく、食べれば高い抗酸化機能が期待できるネバネバの健康食品だった。
漁民に猛反対されながら、宮城県庁職員としてアカモクの普及を辛抱強く訴えて回った、「アカモク博士」の佐々木久雄さん(60)。奔走するうちに、近くからも遠くからも少しずつ仲間が集まってきた。数々の困難を明るく乗り越えてきた博士と、その仲間たちの奮闘記をリポートする。
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