参集した医療関係者をどのように統括したのでしょうか。
全国から駆け付けたのは、延べ3633チーム、1万5000人くらい。まさにオールジャパンの体制です。これがばらばらに動いてはまずい。ダブったり、空白を生じたりしてしまう。どう振り分けたらいいのか。コントロールするのがとても難しい。
一つのチームが3日、4日で帰り、常に出たり入ったりしてる。その登録から抹消、今現在、何チームいるかを把握するだけでも大変だし、地域の割り振りを決めるのも半分徹夜。院内支援より外がいいとか、貴重な機会だからヘリを使わせてくれとか希望を言うところもあって。
だから「地方自治」にした方がいいんじゃないかということになった。被災地の避難所は14エリアに分けました。状況に応じて変動はありますが。
それと、チームを派遣してきたそれぞれの組織の、地域における連合会などのグループで幹事を決めてもらってラインとする。エリアとラインの組み合わせを決めて、後はその中で決めてもらうのです。
本部としては、アセスメントシートの更新だけ義務付けしてモニターし、全体を統括したのです。これも災害史上初めての経験だと思います。
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