次の時代に重い課題、「平成と高校野球」

「高校以前」を重視、200年構想

 「高校野球200年構想」という事業が昨年スタートした。夏の全国選手権は昨年で第100回の開催となったが、少子化や子供の野球離れもあって先行きは不透明。日本高野連などは「次の100年」のための環境整備に乗り出した。

 200年構想が掲げる目標は(1)未就学児や小学生に野球の楽しさを伝える「普及」(2)小中学生が長く野球を続けられるよう環境を整える「振興」(3)肩肘の検診や講習会による「けが予防」(4)高校野球の指導者や部員、審判の「育成」(5)各種野球団体との連携を進める「基盤づくり」の5本柱。

 各都道府県連盟が目標に沿ったイベントを開催し、春夏の甲子園大会の剰余金を事業資金に充てる形としている。

 一番の特徴は、高校より前の年代を重視していること。ある関係者は「子供が減っているのだから、野球人口の減少は止めようがない。だから少しでも多くの子に興味を持ってもらい、始めた子に続けてもらうしかない」と話す。

 「普及」の事業では、未就学児や小学生が対象のティーボール教室や野球体験会、親子キャッチボールなどのイベントを開催。「振興」では小中学生向けの野球教室のほか、中学生の軟式部員を対象にした「硬球に慣れるための練習会」などが計画されている。

 もう一つの特徴は、イベントの講師役には高校の指導者だけでなく、現役部員も積極的に加わるということだ。日本高野連の竹中雅彦事務局長は「近所にいる憧れのお兄さんに野球を教えてもらった経験は、強く子供の印象に残る。将来は指導者になりたいという高校生にとっても、いい勉強になる」と期待する。

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