センターバックでは、94年W杯予選の頃の井原正巳、柱谷哲二のコンビが強く印象に残る。その後、井原の相手は秋田豊らへと変わり、その後は松田直樹や森岡隆三、中沢佑二、宮本恒靖や闘莉王らが実績を重ねた。長くイングランドでプレーする吉田麻也の経験値は日本のDFの中では突出したものだろう。井原以前では落合弘や清雲栄純、加藤久らが守備ラインを引っ張った。
メキシコ五輪組では、釜本とのコンビで何度も得点場面を築いた左ウイングの杉山隆一、メキシコ五輪代表の主将でメルボルン、東京両五輪にも出場した攻撃的MF八重樫茂生、得点力のあったMF宮本輝紀らが忘れられない存在だ。ブラジル出身でテクニックのあったMFネルソン吉村、左ウイングの永井良和の存在感も光った。
80年代の攻撃陣ではFKの名手だった木村和司、木村とともに日産自動車を引っ張ったテクニシャン金田喜稔、空中戦に強かった原博実、ドイツでもプレーした風間八宏らが活躍した。Jリーグ発足以前のスターたちも、現在の環境を与えられたら、間違いなく代表チームの重要な戦力となるはずだ。
92年アジア・カップを制したころのラモス瑠偉、高木琢也、福田正博、北沢豪らはいずれも一芸に秀でた個性派。最近のMF陣では名波浩、稲本潤一、小野伸二、中村憲剛らが忘れられない存在であり、守備的な位置では、攻撃的なセンスと実績で遠藤保仁がトップか。安定感と意識の高さが光る長谷部誠も長く高いレベルを維持する自己管理能力を含め、特筆すべき存在だろう。山口素弘、福西崇史や山口蛍も一時代を担った存在だ。18年W杯では柴崎岳が広い視野を生かしたパスの能力を発揮し、不可欠な存在となった。
GKはW杯出場組の川口能活と楢崎正剛、メキシコ五輪の横山謙三や、松永成立、松井清隆、川島永嗣らの争い。勝負強さとビッグプレーで川口、総合的な安定感なら楢崎か。左サイドバックは18年W杯でも奮闘した長友が完全に抜け出した。英国のワールドサッカー誌は大会のベストイレブンに選出。世界にもその存在を認められた。他には都並敏史、相馬直樹らの名前が挙がる。
右も18年W杯で評価を不動のものとした酒井宏樹が大きく浮上した。内田篤人はけがで失速。他には堀池巧、名良橋晃、加地亮らが代表の歴史にその名を刻んだ。
前述した通り、日本のサッカーはまだまだ発展途上。ベストイレブン選考は、少なくとも本田圭や香川、長友の現役時代の終着地点が見えるまで控えることが賢明だ。ということで、今回もまだ「暫定最強イレブン」とさせていただく。20代の現役選手はW杯に1度は出ていることを条件とした。
【日本の暫定歴代最強イレブン】
▽GK 川口能活
▽DF 酒井宏樹、吉田麻也、中沢佑二、長友佑都
▽MF 遠藤保仁、中田英寿、本田圭佑、中村俊輔
▽FW 釜本邦茂、三浦知良
▽控え 楢崎正剛(GK)、井原正巳、闘莉王(DF)奥寺康彦、ラモス瑠偉、香川真司、長谷部誠(MF)、岡崎慎司(FW)
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