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大竹しのぶ&豊川悦司、映画「後妻業の女」を語る

「むちゃくちゃな女」

 狙われたのはお金? それとも愛?―。映画「後妻業の女」(鶴橋康夫監督)で、希代の悪女を演じた大竹しのぶさん。脚本は自分を当て書きしたと聞きながら、「失礼だよね」と笑い飛ばし、中高年男性の命をも手玉に取る主人公・小夜子を怪演している。裏で糸を引く黒幕の結婚相談所長・柏木役は豊川悦司さんで、「大竹さんがやるなら」と自ら志願。ブラックな人間喜劇に名(迷?)コンビが誕生した。8月27日の公開を前に、見どころを聞いた。

    ※    ※    ※

―鶴橋監督は、主役に大竹さんをイメージして脚本を書かれたと聞きました。

 大竹さん (私は)先に原作を読んでいて、「映画にしたい人がきっといるだろうな」と。でも、私がやることになるなんて思いませんでした。原作はハードボイルド的なところがあるけれど、映画の台本はもう少しコメディータッチになっていて、エンディングも鶴橋さんの世界になっています。でも、私をイメージして書かれたというのは、複雑ですよ。人をだます、嫌な、むちゃくちゃな女だし…。失礼ですよね(笑)。

 豊川さん 台本を読んで、監督が書かれた「生きた言葉」をしゃべってみたいと思った。しかも、相手を大竹さんがやってくれるのなら、ぜひやりたいなと。すぐに「大竹さんがやるなら僕もやる」と(大竹さんに)メールしました。この役をやれるのは大竹さんしかいないですよ。

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