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だからサッカー・ドイツ代表が嫌いだった~最強チームへの敬意を込めて

苦手だったドイツ戦の放送

 長年の恨み、ねたみから常にドイツの敗退を願ってきた筆者にとって、苦手だったものがまだある。日本にはドイツのサッカーに強い影響を受けた指導者、選手が多く、彼らが絡んだテレビ放送などが、知らず知らずのうちにドイツびいきになっていたことは前にも書いた。

 その後、日本とつながりが深まったのが、ブラジル、アルゼンチンなどの南米諸国や東ヨーロッパの国々だ。セルジオ越後さんやネルソン吉村さん、与那城ジョージさん、ラモス瑠偉さん、オスカーら日本リーグ時代からブラジル出身の選手が多く活躍しており、Jリーグ発足に伴ってジーコ、レオナルド、ジョルジーニョ、ドゥンガらブラジル勢、アルゼンチンでマラドーナのライバルだったラモン・ディアスら南米のスーパースターが続々来日。日本のサッカーの発展に多大な影響を与えることとなった。

 このころになると、指導者や解説者もそれぞれの経歴や好みに応じて指向するサッカーが異なり、極端にドイツに肩入れするような解説は少なくなってきた。ドイツ・スポーツ界の環境や施設、ポリシーは実に素晴らしいものだが、競技をする上で日本とドイツでは体格が大きく違う。日本がドイツ流のサッカーを手本とすることに多少なりとも疑問を感じていた筆者にとって、「日本に合うサッカーとは何か」を考える上でも、多彩なバックグラウンドを持つ指導者や選手が数多く来日する状況は非常に歓迎するべきことだと思えた。

 そんな状況下で苦手だったのはNHKのW杯中継である。Jリーグ創設の少し前から、NHKのサッカー中継でメーンとなっていたのが山本浩アナウンサーだ。この方は東京外語大ドイツ語科の出身で、ドイツ語が堪能。数々の名実況で知られ、解説委員などを歴任した名アナウンサーだ。ただ、この人のドイツ戦の中継は、「ドイツ嫌い」の筆者にとっては正直言って苦痛だった。

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