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だからサッカー・ドイツ代表が嫌いだった~最強チームへの敬意を込めて

技術優れていた60-70年代前半

 66年W杯から72年欧州選手権、74年W杯のころは良かった。背筋を伸ばした姿勢から優雅にDFラインを操り、後方から攻撃にも参加した皇帝ベッケンバウアー、高いパス技術を生かして攻めを組み立てたネッツァー、左足の芸術家とも呼ばれたMFウォルフガング・オベラート、巧みなドリブルでサイド攻撃を仕掛けたユルゲン・グラボウスキーらがそろって高い技術を持ち、得点源となった爆撃機G・ミュラーやウベ・ゼーラーのプレーも個性にあふれていた。テクニックのあるMFシュスターがパスを操った80年欧州選手権の優勝チームも王者にふさわしい内容を示した。

 一方で、大事な勝利をPK戦の末に握り、なりふり構わず勝ち残った82年、86年のW杯代表は技術より精神力やスタミナが目立ったチームであり、それなりの攻撃力を取り戻した90年の優勝チームも、世界のファンを心底納得させるようなプレーぶりではなかった。ブラジルとW杯史上初の対決が決勝で実現した02年W杯も、GKオリバー・カーンがチームの一番の顔。決勝トーナメントの相手が順にパラグアイ、米国、韓国という組み合わせは、絶好調なら日本でも突破の可能性を感じさせる幸運ぶりである。

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