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 フランス・ワイン、銘醸の地を訪ねる

坂井シェフらが騎士に

 「栄光の3日間」のメーンイベントであるボーヌ施療院のワインオークションは1861年から始まり、今年で151回目。世界中からワイン商、ワイン好きらが押し寄せる。ボーヌやその周辺では特別な試飲会が開催されたり、大道芸が出たりと、1年で最もにぎわう。

 「栄光の3日間」の初日は、ブルゴーニュワインの繁栄を目的とした「利き酒騎士団」の叙任式から始まる。ディジョンとボーヌの中間に位置し、もともと修道院だった本拠地のシャトー・デュ・クロ・ド・ブージョで行われる。夜のとばりが下りた会場に正装の紳士、淑女たちが集まる。赤いマントをはおった騎士が舞台上へと登る。新たに任命された騎士の名前を読み上げる。まず、「料理の鉄人」としておなじみのレストラン「ラ・ロシェル」オーナーシェフ、坂井宏行さんらの名前が呼ばれ、1万人を超える騎士に仲間入りした。

 坂井さんは、「フランス文化に敬意を表して和服を着た。(叙任式は)非常に緊張した。フランス料理のシェフなので、フランスの食文化に貢献しながら進歩していければいい」と感無量の様子。

 宿泊は、クロ・ド・ブージョからも近い歴史的造りの郊外型4つ星ホテル「シャトー・ド・ジリ」。

<取材協力>
ディジョン観光局(www.visitdijon.com)

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