パリ・リヨン駅から仏国鉄高速列車TGVでブルゴーニュへ。レイルヨーロッパで購入した便利なパスを使った。中心都市のディジョンまではノンストップで1時間40分。
ディジョンは、中世に栄えたブルゴーニュ公国の首都。中心部には、往時の建築遺産が保存されている。主要なスポットが、徒歩約1時間で見て回れる。市のマスコット、フクロウのマークが付いた矢印が歩道に埋め込まれ、観光コースを示している。
18世紀の凱旋門、ギヨーム門をくぐる。商店街を抜けると、市場が。肉、野菜、魚、菓子などを並べた300ほどの店がひしめき、買い物客でにぎわう。近くにノートルダム教会がそびえる。13世紀のブルゴーニュ建築の傑作といわれる。正面には、けものをかたどった吐水口、飾りガーゴイルが数多く並ぶ。一角にあるフクロウの彫刻は、幸福のマスコット。左手でなでると幸福になるといわれている。旧ブルゴーニュ公宮殿は、14世紀にフィリップ豪勇公が再建したもの。高さ46メートルのフィリップ善良公の塔。316段のらせん階段を上ると、眼下に中世の街並みが広がった。ゴシック芸術を代表するサン・ベニーニュ大聖堂。高さ93メートルの鐘楼は、市内100の鐘楼の中で随一。
マスタードはディジョンの名産。創業1747年の「マイユ」は、珍しいカシスやコニャック風味など50種のマスタードを扱う。クリスマス用にトリュフ入りマスタードが量り売りされていた。
スパイスたっぷりのお菓子「パン・デビス」やキール・ロワイヤルに使われるカシスリキュールもディジョンの名産。食のお土産には事欠かない。
宿泊は、大聖堂の隣の4つ星ホテル「オステルリー・デュ・シャポー・ルージュ」。ホテル内に星付きレストランを備えている。
<取材協力>
ディジョン観光局(www.visitdijon.com)
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