ボージョレ・ヌーボーの解禁は11月の第3木曜日。解禁まであと2時間と迫った深夜の成田空港から、エールフランス航空でパリへ向け飛び立った。約14時間のフライトで、満席のボーイング777-300ERが夜明け前のシャルル・ドゴール空港に到着した。同空港着陸の1番機。機内放送によると、気温は4度。厳しい冷え込みに迎えられた。
最初に訪れたのは、高級ワインショップ「タイユバン」。午前10時の開店と同時に店内へ。まず目に入ったのは、店のど真ん中に置かれたボージョレ・ヌーボーのダブルボトル。パリジャンたちも解禁を心待ちにしているのだ。地下のセラー前では、ボトルの箱詰め作業が忙しそうに行われていた。ボージョレ・ヌーボー目当ての日本人客の姿も見られた。同店では、ブルゴーニュ、ボルドーなどのフランス産を中心に欧州、米国、南アフリカ、チリなど世界中のワイン35万本を取りそろえているという。
「ド・ビニス・イリストリビュス」は、ワインの骨董(こっとう)屋として知られる。地下1階にはロマネ・コンティなどの高級ワイン、17世紀に造られたという地下2階には、100年を超える古いボトルなどが貯蔵されている。温度、湿度が管理された貯蔵庫ではランチやディナーを交えた試飲会が行われており、店主のリオネル・ミシュランさんが英語で詳しく解説してくれる。
<取材協力>
パリ観光・会議局(ja.parisinfo.com)
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