電動シェーバーを目当てに2015年12月、岡山県備前市に「ふるさと納税」を行った。そして、待つこと2カ月弱。丁寧なお礼状とともに、念願の電動シェーバーが備前市から届いた。通常だと1カ月程度で届くそうだが、「ふるさと納税」が1年のうちで最も混み合う年末に申し込んだため、日数がかかってしまったようだ。
このシェーバーは、肌は弱いがひげは濃い筆者が、「ふるさと納税」をテーマとしたサイト「時事ドットコム ふるさと」でじっくりと吟味して選んだ品。早速箱を開けてみると、取扱説明書や携帯用の袋などのほか、充電台を兼ねたスタンドも同梱(どうこん)されており、これまで使っていた「お得な」電動シェーバーとは付属品の内容までグレードが違う。シェーバー本体を手に取ってみると、とても軽く、スタイリッシュ。これならスタンドを利用して常時洗面台に置いておいても家族からクレームが出るようなことはないだろう。
試しにスイッチを入れてみると、とても甲高い大きな音がしたので、慌ててスイッチを切った。別室にいた娘が「なになに?何の音?」とのぞきに来たくらいだ。あとで説明書を読むと「リニアモーターを使用しているので大きめの音がします」というような記載があった。なるほど、異質な音は先端技術の証しだったらしい。しかし、この大きな音は少しマイナスポイントだと感じた。
私はひげそりを朝行うことにしているので、すぐに試してみたい衝動をぐっとこらえ、取りあえず洗面台にスタンドを置き、シェーバーをセットして充電を開始した。
翌朝、わくわくしながら洗面所に向かい、洗面台にさっそうと立つシェーバーを手に取った。スイッチを入れると、とても甲高く、これまでのシェーバーとは異質な音が響く。やはり音は大きい。
肝心のそり味だが、ひとことで表すと「それる!」。これまでのシェーバーとはそり味も異質である。さすがにT字カミソリ並みとはいかないが、そり残しの具合はまったく違う。「ツルツルにそれた」という表現がギリギリ可能な範囲だろう。
もちろん肌への負担は少なく、かみそり負けのようなこともない。このリポートの執筆時点で、既に1カ月ほど使用したが、驚いたのはバッテリーの持ちだ。以前のシェーバーは週に1回は充電が必要で、電動シェーバーとはそういうものだと思っていたのだが、このシェーバーは、初回の充電から1カ月弱の間、充電が不要だった。しかも充電は1時間程度で完了する。
音が大きな点はマイナスポイントだが、スタイリッシュでバッテリーも長持ち、何よりよくそれるこの電動シェーバーが実質2000円の負担で手に入ったことは驚きだ。
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