「政府」「中央銀行」への本質的な「リブラの脅威」
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価値の安定化は容易ではない

 もっとも、価値を安定化するのは簡単なことではない。

 リブラのホワイトペーパーでは、「リブラには実在する資産による確実な裏付けがある。生み出されるすべてのリブラに対してリブラ・リザーブで銀行預金や短期国債のバスケットを保有し、リブラの実態価値への信頼を築く」としている。

 しかし、こうしただけで価値を安定化できるのかどうか、不明だ。裏付け資産を持っているだけでは、投機の対象となって価格が暴騰することは防げない。

 価格安定化のためには、為替介入と同じように売買を行う必要があると思われるが、それは、決して簡単なことではない。

 なお、 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の「MUFGコイン」など、日本のメガバンクが発行を計画している仮想通貨も、リブラと同じように価格を安定化するとしている。これらも、リブラと同じ問題に直面することになる。

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