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「鳩」が「菅」を許さない理由
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私邸で開かれた新年会であいさつする民主党の小沢一郎元代表=2011年1月1日、東京・世田谷区[代表撮影]【時事通信社】

ジャーナリスト 野々山英一
 民主党は、事実上の分裂状態で新年を迎えた。元旦、東京・千代田区永田町の首相公邸では菅直人首相が新年会を開き、45人の議員が集まった。一方、世田谷区深沢にある小沢一郎元代表の私邸には約120人が集結した。

 昨年の元旦は、小沢邸を166人が訪問した。「目減りした」との見方もあるが、政治資金規正法違反で強制起訴される男の家に出向くのは相応の覚悟がいる。120という数字は相当なものだ。

 小沢邸の玄関先では、料理人がマグロ解体ショーを行ない、刺し身を振る舞った。「マグロじゃなくて民主党の解体だったりして」という笑えないジョークも出たというが、自分たちが世論の指弾を受けているという悲壮感はなかった。

 なぜ小沢グループの結束は保たれているのか。選挙で世話になった義理もあるだろう。純粋に政治理念を尊敬している若手もいる。だが結束の背景にはもう1つの要素がある。鳩山由紀夫前首相の存在だ。

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