危機的な状態が続く福島第1原発事故。その深刻度の評価が地震発生からほぼ1カ月たった4月12日、国際原子力事故評価尺度(INES)で最も深刻な事故に当たる「レベル7」に引き上げられた。
外国メディアは「1986年の(旧ソ連の)チェルノブイリ原発事故に並んだ」(ロイター通信)などと速報。国内からは「先が見えない」と怒りの声が上がった。
「レベル7」引き上げをめぐる動きや、過去最悪とされるチェルノブイリ原発事故との違いを詳報する。
◇用語解説「国際原子力事故評価尺度(INES)」
原子力施設事故の深刻度を示す尺度。原発などの事故について、施設内外への影響などの観点から評価し、軽微なレベル0から深刻な事故のレベル7までの8段階に分けている。レベル7は、数万テラベクレル以上の放射性物質の外部放出を伴う事故。
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