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防御率1点台、超一流投手の証明

田中は歴代5位、ダル5年連続

 楽天の田中将大が防御率1.27で2011年シーズンを締めくくった。1950年の2リーグ制以降ではプロ野球歴代5位、パ・リーグ歴代2位という高水準の数字。1.44をマークした日本ハムのダルビッシュ有は、2リーグ制下では史上初、金田正一(元国鉄など)、稲尾和久(元西鉄)らも達成できなかった5年連続防御率1点台という驚異的な記録をマークした。

 防御率というのは、環境に左右される面もある。ボールやバットの質が良くなかった戦前は、名投手たちが何度も防御率1点台をたたき出している。用具の質、ストライクゾーン、球場の広さ。各時代でそれらは微妙に変化し、時代間の比較はそう単純ではない。



 今年は低反発の統一球を採用。両リーグとも多数の防御率1点台の投手が誕生した背景には、間違いなく統一球の影響がある。防御率1.27をマークした田中も「今年はボールが変わっただけに、(数字は)それほど評価されないのではないか」と語っている。

 ただ、いくらボールの反発力が落ちても、誰もが防御率1点台をたたき出せるわけではない。今年の達成者は底力のある投手ばかり。ダルビッシュが昨年まで4年連続で達成している事実も忘れてはなるまい。

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