世界三大恐竜博物館の一つが日本にあることをご存じだろうか。東京・上野の国立科学博物館? ハズレ。その施設は、北陸の霊峰・白山のふもと、福井県北東部の勝山市にある県立恐竜博物館だ。近くには日本最大の恐竜化石の発掘場所がある。地元産も含めた40体以上の恐竜の全身骨格標本をはじめ、迫力の展示を誇る同博物館を訪ねた。
福井市から車で1時間弱。背景の雪山に溶け込むような銀色のドームが見えてきた。巨大な恐竜の卵をイメージした建物は、建築家の故黒川紀章さんが設計し、2000年に開館した福井県立恐竜博物館。地元の特産品・越前和紙でできた白い恐竜の横を通り、ぐるっと坂を上がると到着。建物は恐竜の卵が斜面に埋まったような形になっており、入り口は最上階の3階にある。
開館以来、人気が年々高まり、最近の年間入場者数は70万人を突破。夏休みや連休期間などはテーマパーク並みの人出でごった返すというが、雪に覆われる冬季は比較的すいていてゆったり見られる。
公立の施設だけに、入場料は大人720円、高校・大学生410円、小・中学生260円(幼児・70歳以上は無料)とリーズナブルだ。チケットを買ったらエスカレーターで急降下して地下1階のダイノストリートへタイムスリップ。暗い廊下の両側にはさまざまな化石が展示してあり、一気に古生物の世界へいざなう。
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