糖尿病患者が急増している。飽食や運動不足、ストレスといった生活習慣の悪化もあり、日本の糖尿病患者およびその予備軍は計2210万人(2007年、国民健康・栄養調査)と、わずか10年で1.6倍に膨らんだ。
40歳以上で見ると、実に3人に1人が該当する計算になる。まさに国民病で、「人ごと」と無視できる人はいないのが実状だ。
11月14日は、国連が定めた「世界糖尿病デー」だった。同日開かれた市民公開イベントをのぞき、糖尿病の仕組みや対策などを学んできた。
「敵を知り、己を知らば」、糖尿病も怖くない!
(時事通信社記者 新井佳文)
流行の発信地、六本木ヒルズ。高層タワーの入口付近にある大屋根プラザに、人盛りができていた。糖尿病を分かりやすく解説したパネルに通行人が足を止めて見入り、無料のHbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)測定には長い列ができていた。糖尿病に対する人々の関心の高さが伝わってくる。
イベントは、糖尿病をもっと知ってもらおうと、製薬大手サノフィ・アベンティスが開催した。
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