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文化勲章受章作家の競演

日本絵画の巨匠が勢ぞろい

 1937年に文化勲章が制定されてから、2010年までに日本画、洋画、版画で受賞した作家は58人になる。日本絵画の重鎮と呼べるその受賞作家全員の作品を一堂に集めた絵画展「『第17回 秘蔵の名品 アートコレクション展』文化勲章受章作家の競演 日本絵画の巨匠たち」が、11年8月6日から東京都港区のホテルオークラ東京「アスコットホール」(別館地下2階)で始まった。

 ホテルオークラ東京は、創業者である大倉喜七郎の「ホテルは人々が集い、文化・芸術が交流する場である」という思いを継承し、1994年から「アートコレクション展」を開催。09年はレンブラント、ゴッホらの作品による「栄光のオランダ絵画展」、10年は前年に亡くなった平山郁夫の作品を集めて来場者を楽しませた。

 11年は「文化勲章受章作家」全員の作品を展示することが開催テーマに。さまざまなネットワークを生かして企業や団体、個人が所有している作品を集めた。「企業が持っていて、普段は社長室に飾られているような作品もある」と説明するのは監修を務めた金原宏行・豊橋市美術館特任館長(常葉学園大教授)。

 近代日本絵画を支えた文化勲章受章者全員の絵を一度に楽しめるというだけでなく、普段人の目に触れることがない作品を鑑賞できるところが、非常にユニーク。東山魁夷の「萬緑新」「緑の谷」、山口蓬春の「夏の印象」などは一般公開されていない。

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