2022年06月21日
グループインタビューに答える共産党の志位和夫委員長=2022年6月17日、東京都渋谷区の同党本部【時事通信社】
―参院選で何を訴えるか。
戦争をさせない、暮らしに希望と訴えて戦いたい。今、ロシアの蛮行に乗じて敵基地攻撃、軍事費2倍、憲法9条変えろと大合唱が起こっている。軍事一辺倒で平和が守れるのか。軍事対軍事ではなく、外交で東アジアに平和をつくる外交ビジョンを訴えたい。物価高騰から暮らしを守る。この責任を果たす必要がある。アベノミクスの異次元の金融緩和による異常円安が物価高騰を招いており、見直しが急務だ。
―争点は。
平和と暮らしの両方が大事だ。
―比例代表の獲得議席や得票の目標は。
全国で650万票、(得票率)10%以上が目標だ。(現職と元職)5人の全員勝利のために全力を挙げたい。
―重点選挙区は。
現有議席の東京は絶対に確保する。3年前に議席を得た埼玉、京都も確保したい。大阪、神奈川、愛知などで挑戦したい。沖縄の(野党系の)「オール沖縄」の候補者は特別に位置付けており、勝利を目指す。
―1人区の野党共闘の現状について。
2016年、19年は、1人区は全選挙区で候補を一本化したが、今回は半分だ。(共闘が)限定されたものになっているのは事実だ。そういう下でも最善を尽くし、次につながる成果を挙げたい。同時に共産党自身の躍進を勝ち取ることが、共闘を発展させていく上で最大の推進力になる。
―7月に結党100年を迎える。
平和を守り、暮らしを守る点で絶対にぶれないで頑張り抜いてきた。今もロシアの蛮行に乗じた平和への逆流が起こっている。党の頑張りどころだ。
―日本維新の会が野党第1党を目指している。
維新は自民党以上の右翼的な立場から、戦争する国づくりをけん引する突撃隊の役割を果たしている。自民党、公明党、維新、国民民主党による平和と暮らしを壊す翼賛体制がつくられている。(国民には)翼賛体制づくりを許さないと審判を下してほしい。
―参院選後の展望は。
憲法9条をめぐり激しい攻防が予想される。共産党を伸ばすことが大事だ。(2022年06月20日)
新着
会員限定