2022年参院選【各党インタビュー】

2022年06月21日

比例票で野党第1党狙う 松井一郎日本維新の会代表

インタビューに答える日本維新の会の松井一郎代表=2022年6月14日、大阪市中央区【時事通信社】

インタビューに答える日本維新の会の松井一郎代表=2022年6月14日、大阪市中央区【時事通信社】

 ―選挙の争点は。

 岸田内閣が発足しても昭和の行政運営がずっと続いている。人口が減少する超高齢化社会で(現状の社会保障が)持続できるわけがない。外交安全保障においても、二度と戦争に巻き込まれない抑止力が必要だ。また(新型コロナウイルス感染拡大の影響で)経済の状況が厳しい。各家庭の負担を軽減するため、われわれは教育(無償化)という部分に焦点を当てている。

 ―維新への支持は広がっているか。

 少しは期待値として上がっていると思う。しかし、まだまだ実行力には疑問符が付いているのではないか。大阪以外では実行できる行政権を持っていない。実行するためにも、なんとか所属議員を増やしたい。

 ―目標議席は。

 比例代表(の票数)では野党第1党の支持をいただきたい。

 ―憲法改正にはどう取り組むか。

 本気でやるならスケジュールを決めないとできない。やはり最大会派で第1党(の自民党)が、ある程度スケジュールを決めて議論を進め、国会で憲法審査会の運営をすべきだ。

 ―原発再稼働を訴えている。「市場原理のもとでフェードアウトすることを目指す」との立場から転換したのか。

 原発フェードアウトは2012年の選挙で公約に掲げた。それから10年経過する中で、使用済み核燃料の処理、最終処分地の調査が進められてきた。小型の原発は非常にリスクが低いという専門家もいる。さまざまな技術が出てくる中で判断したい。

 ―「文書通信交通滞在費」の問題点を提起した。

 経費精算というごく当たり前のことを、税を徴収する側の政治家が無視していていいのか。それは重要な争点だ。

 ―来春での政界引退を表明している。新代表にふさわしい人は。

 維新のアイデンティティーと理念を忘れず、組織を運営してくれている人に期待する。国会議員が頂点のピラミッド型の政党は昭和の形だ。地方議員や首長が横につながる政党が、一番、国民の声を永田町や霞が関に届けやすい。

 ―吉村洋文副代表(大阪府知事)はどうか。

 責任感は十分あると思う。自分が置かれているポジションも分かっているだろう。あとは、いかに仲間にリスペクトされるかだ。みんなで自分たちが支える人、担げる人を決めればいい。(2022年06月19日)

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