2022年06月23日
有権者に支持を訴える立憲民主党の泉健太代表(中央)=2022年6月22日、仙台市青葉区【時事通信社】
「物価上がっていませんか、お母さん」。公示日にマイクを握った青森市でも「物価高と戦う立憲民主党」のアピールに余念がなかった。「岸田インフレ」への不満を追い風として巻き返しを図る作戦に命運を懸ける。
代表就任から半年余り。知名度不足を補おうと、街頭演説での名刺配りで顔を売る。受け取らない人もいたが、愚直に頭を下げ続けた。
就任以来、党「創業者」の枝野幸男前代表が進めた路線からの転換が課題だった。共産党との「閣外協力」合意は棚上げし、国会でも「追及」より「提案」を重視した。
ただ、各種世論調査の政党支持率は振るわず、日本維新の会に抜かれることも。比例票で「野党第1党」の座陥落への危機感は募る。他党との差別化を図るため、ジェンダー平等実現へ候補者の半数以上を女性にしたのは自身の強い意向だ。
党内からは選挙結果次第で党首交代の声もささやかれるが、どこ吹く風のよう。「もっともっと強い言葉で訴えていかないと政府は変わらない」。野党の指揮官として正念場を迎えた。 (2022年06月24日)
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