奥本大三郎氏監修の「体感するファーブル昆虫展」が面白くないはずがない 開幕直前インタビュー

2022年07月07日15時00分

奥本氏の真の姿は大の虫好きの昆虫館館長

 「ファーブル生誕200周年記念・体感するファーブル昆虫展NAGOYA」が7月9日から8月28日まで、名古屋市の金山南ビル美術館棟(旧名古屋ボストン美術館)で開かれる。この昆虫展を監修したのは、「完訳ファーブル昆虫記」(集英社、全10巻20冊)の訳者として知られるフランス文学者の奥本大三郎氏だ。

 主催者の一端を担う時事通信社に所属する自称「昆虫記者」は、昆虫展の「深淵(しんえん)なる学術的意義」などを語ってほしいと思い、奥本氏とのインタビューのため、東京都文京区のファーブル昆虫館「虫の詩人の館」を訪れた。インタビュー場所がなぜ昆虫館なのか。それは、奥本氏が同館の館長であり、住人だからだ。

 つまりフランス文学者というのは、奥本氏の一面にすぎず、同氏の真の姿は、大の虫好き、昆虫採集家、虫の話をし始めたら何時間も止まらない虫マニアなのである。そんな奥本氏が監修したファーブル昆虫展が面白くないはずがない。

 奥本氏の話は、「子供たちの知的好奇心を引き出したい」という無難な言葉で始まったが、すぐにマニアックなトピックへと飛んだ。

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