2022年03月23日16時00分
地震発生時の安全確保や避難時の注意点について、総務省消防庁の資料「地震に自信を」に基づいてまとめました。(時事ドットコム取材班 正木憲和)
◆落ち着いて身の安全の確保を
(1)机やテーブルに身を隠す
揺れを感じたら、まず丈夫な机やテーブルなどの下に身を隠そう。近くに座ぶとんなどがあれば、頭部を保護しよう。
(2)脱出口の確保
揺れを感じたら、玄関などの扉を開けて脱出口を確保しよう。
(3)慌てて外へ飛び出さない
大きな揺れはだいたい1分程度でおさまる。周囲の状況を確かめ、慌てて外へ飛び出さない。落ち着いて行動しよう。
◆冷静に火災を防ぐ
(1)素早く火の始末を
使用中のガス器具、ストーブなどは素早く火を消そう。ガス器具の元栓を締め、電気器具のコンセントを抜こう。
※石油ストーブは「対震自動消火装置」のものを使用しよう。
(2)火が出たらまず消火を
万一出火したら、消火器や三角バケツなどでボヤのうちに消し止めよう。 大声を上げ、隣近所、みんなで協力して初期消火に努めよう。
◆狭い路地・塀、崖や川べりに近寄らない
(1)狭い路地や塀から離れる
瓦などが落ちてきたり、ブロック塀やコンクリート塀が倒れてきたりする恐れがある。離れよう。
(2)崖や川べりから離れる
地盤の緩みで崩れやすくなっている場合がある。遠ざかろう。
◆避難のテクニック
(1)避難は徒歩で、持物は最小限に
避難は必ず徒歩で。活動しやすい服装で、携帯品は必要品のみを背負うようにしよう。
(2)津波に注意
強い地震(震度4程度以上)を感じたときや、弱い地震でも長い時間ゆっくりとした揺れを感じたときは、直ちに海浜から離れ、高台などの安全な場所へ避難しよう。ラジオなどで津波情報を確かめよう。
(3)山崩れ、がけ崩れに注意
山際や急傾斜地域では、山崩れやがけ崩れが起こりやすい。素早く決断し、直ちに避難しよう。
◆正しい情報の入手を
(1)デマに注意
テレビやラジオ報道などに注意し、デマに惑わされないように気を付けよう。自治体や、消防、警察などからの情報には常に注意を向けよう。
(2)不要、不急な電話はかけない
消防への災害状況の問い合わせなどは、消防活動に支障を来す。不急の電話は避けよう。
◆協力・助け合い
(1)応急救護
軽いけがなどの処置は協力し合って応急救護しよう。
(2)協力しあって救出活動を
倒壊した建物や落下物の下敷きになった人がいたら、協力して救出活動を行おう。
◆自動車の運転中では
(1)車を止める
道路の左側か空地に停車し、エンジンを止めよう。
(2)ラジオで正しい情報を
カーラジオで火災情報を聞こう。交通規制をしている警察官がいれば、指示に従おう。
(3)キーは付けたまま
避難時はキーを付けたままにし、徒歩で避難しよう。(2022年3月23日掲載)
いざというときに バックナンバー
新着
会員限定