本田武史さんの北京五輪フィギュアスケート展望

 フィギュアスケート男子の2002年ソルトレークシティー五輪4位で、日本の第一人者として活躍した本田武史さん(40)に北京五輪の展望を聞いた。日本男子の複数メダル、団体初の表彰台への期待感などを語ってもらった。(時事通信運動部 岩尾哲大)

羽生の4回転半「いつか跳べる」

 ―羽生結弦のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)について。

 (昨年12月の)全日本選手権では、軸づくりや回転のかけ方という大事な練習をたくさんしていた。練習のときに跳んでいたトリプルアクセル(3回転半)の感じを見ると、十分な高さや回転速度という印象はあった。ただ4回転半になったときに、1回転分の回転力を付けなければいけないということで少し軸のずれがあった。体重が右側に残っていた方がランディング(着氷)はしやすい。それが左に流れているようには感じた。初日の練習が一番まとまりがあり、いつか跳べると思った。試合ではアドレナリンが出て、降りられることも考えられる。だからこそ形をつくっておくことが大事になる。

 ―4回転半を決めて五輪3連覇を狙っている。

 (世界選手権3連覇中の)ネーサン・チェン(米国)らの勢いも感じているだろう。4回転半にこだわり、成功させてチャンピオンになることは彼らを上回る目標設定で、それがモチベーションにつながっていると思う。

 ―4回転半は切り札でもあるか。

 そうですね。基礎点が12.5点しかなく、リスクは高い。全日本選手権ではダウングレード(回転不足で基礎点が3回転半扱い)になってGOE(出来栄え点)がマイナスになり、4.11点だった。チェンは基礎点が11.5点の4回転ルッツを得意とし、成功率が高い。チェンに勝つには他の(アクセル、サルコー、トーループ以外の)4回転も必要になるかもしれないが、こだわりはそこではないと思う。

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