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海外初挑戦のオナイウ阿道がフランスで得た信頼 言葉の壁も「思ったこと伝える。常にチャレンジ」

 今夏、サッカーJ1横浜Mからフランス2部リーグ、トゥールーズに加入したオナイウ阿道。25歳の日本代表FWは、今季Jリーグ前半戦で12ゴールを決めた実績が評価され、新天地でも開幕から出場機会をつかんだ。加入1カ月後の第5節から4戦連続ゴールを決める活躍で注目を浴び、サポーターからの期待も大きい。10月23日にパリで行われたパリFCとの試合後、「言葉の壁があるが、みんなの中に入っていけるようにしたい」と意気込みを見せた。

コミュニケーション大切に

 「自分が溶け込もうとしないと溶け込めない」。オナイウは自ら「英語が得意ではない」と認めるが、「チームメートとはコミュニケーションを大事にしている」と強調する。

 試合では、プレーが中断した際に仲間の元に駆け寄る。「思ったことを伝える、トライする姿勢が外国人選手にとって大事だ。トライするかしないかで印象が違うので、常にチャレンジしたい」。自らを奮い立たせるように話した。

 ひたむきな姿勢でチームの信頼を着々と獲得しつつある。オナイウが得点した9月中旬、試合後のロッカールームの映像をクラブが公開。同僚が「阿道コール」で祝福し、活躍を褒めたたえた。

サポーターも期待

 「難しい言葉はまだ分からず、勉強しなければならない」と謙虚な姿勢を見せる。一方で「自分の思ったことはある程度ちゃんと話せている。チームメートとも日常会話でふざけ合うなど楽しくやっている」と、手応えも感じている。

 サポーターとの関係も良好だ。パリFC戦前、アウェーの地に駆け付けたトゥールーズのサポーターにオナイウの印象を聞いてみた。

 「とても早くチームに溶け込んだ」「きょうも得点する」「ユニホームが(汗で)ぬれているから好き」「彼が1部昇格を助けてくれる」など、ポジティブな意見しか聞かれなかった。

 笑顔を見せながらオナイウのゴール後のダンスパフォーマンスをまねる人もおり、ファンのハートを早くもつかみ取ったようだ。

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