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「名古屋場所10日目に決断」 白鵬引退会見詳報

大相撲との出会いに感謝

 9月30日に日本相撲協会理事会で引退が承認された横綱白鵬改め間垣親方(36)は10月1日、東京・両国国技館で師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)とともに記者会見し、今の心境などを語った。詳しいやりとりは次の通り(※引退会見のため便宜上「白鵬」と表記)。

 【冒頭発言】

  宮城野親方「本日は白鵬の引退並びに間垣襲名記者会見にご出席いただきありがとうございます。白鵬もこれから若い衆の指導に当たってしっかりと協会のために頑張ってくれると思っております。多くの力士を育て上げて皆さま方に貢献できるように頑張っていく所存でございますので、よろしくお願い申し上げます。どうもありがとうございました」

  白鵬「本日は足元の悪い中お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。私、白鵬、引退させていただくことになりました。今後、年寄間垣を襲名し後進の指導をさせていただきます。20年の現役中は皆さまに大変お世話になりました。そして活躍の場を与えていただきました日本相撲協会に感謝しております。本日はありがとうございました」

 【質疑応答】

  -お疲れさまでした。今はどんな思いで。

  白鵬「大変緊張しています。そしてホッとした気持ちでいっぱいです」

  -引退の決断はいつどのように。

 「名古屋場所の10日目で決めました。去年の8月に(右膝の)手術をして、コロナにも感染し、今年3月に再び右膝の手術をし、進退を懸ける場所も膝が言うことを聞かなくなり、そしてこの場所は10勝、2桁勝ち星が目標でありました。初日に必死の相撲で勝ち、そして若手相手の一番一番も決して簡単な取組はなかったと思います。その10勝を達成した時に宿舎へ戻り、親方はじめ部屋の皆さん、裏方に今場所で引退させていただきますと伝えました」

  -迷いは。

  「右膝のことを思えばなかったと思います」

  -10連勝で優勝も見えて、まだいけるという気持ちは。

  「・・・やっぱり膝のことを思えばなかったと思います」

  -奥様や子どもたちには。

  「その日には連絡をしました。奥さんは残念がっていましたが、子どもたちは頑張ってほしいという声はありました」

  -モンゴルのお母さんには。

  「母に電話した時は、よく頑張ったなと、体が大事ですからということでした」

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