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圧倒的な存在感で迫る恐竜たち 名古屋で開催中の「ジュラシック大恐竜展」訪問

 巨大な化石を見詰めていると一瞬、自分が太古の時代に迷い込んだかのような錯覚に陥ってしまう。名古屋市で開催中の「ジュラシック大恐竜展」を訪ねた。

 東海道新幹線を名古屋駅で降り、東海道線の快速に乗り換えて5分。JR金山駅南口を出ると、すぐ目の前に会場の旧名古屋ボストン美術館(金山南ビル美術館棟)があった。金山駅はJR中央線、名鉄本線、市営地下鉄の各駅もある便利な場所だ。

 エントランスを入り、エスカレーターで5階に上がる。入り口を通ると、展示は大きく四つのゾーンに分かれていた。最初は恐竜や化石に関する基礎知識を学ぶゾーンだ。

 19世紀に英国やベルギーで化石が発見され始めた恐竜研究の黎明(れいめい)期の資料を見る。歯がイグアナに似ているとして名付けられた「イグアノドン」の歯の標本や、大きなトカゲの意味で付けられた「メガロサウルス」の化石だ。それから200年、恐竜の研究は目覚ましく進んでいる。

 このほか、恐竜が死んで化石となり、人類によって掘り出されるまでの数千万年から数億年にもわたるプロセスがパネルで説明されていた。超大型の植物食恐竜などに代表される竜脚形類や、肉食恐竜を含み、二足歩行で活動的だった獣脚類、多様な植物食恐竜が入る鳥盤類といった恐竜の系統も解説されている。

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