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南田裕介の「鉄印帳」片手に ホリプロ・マネジャーが薦める第三セクター鉄道の旅【第1回・北越急行ほくほく線】

ローカル鉄道の魅力

 いつもお世話になっております。ホリプロでマネジャーをやっております南田と申します。いつも弊社タレント、作品がお世話になりありがとうございます!

 私は子供の頃から鉄道が好きで、全国各地を旅してきました。少年時代はカッコいい電車やブルートレイン、ジョイフルトレインに夢中になっていましたが、二十歳を越えて社会人になる頃からローカル線の魅力が分かるようになってきました。昔ながらの鉄道風景の中に私の少年時代が残っているような気がして。

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 鉄道好き、旅好きの間で大人気となっている「鉄印帳」、くま川鉄道(熊本県)の社長永江(友二)氏のアイデアで生まれたこの企画は、第三セクター鉄道等協議会に加盟、および関係する鉄道会社が連携して、鉄道と地域の振興を目的とした企画です。実際に切符を買ってその鉄道に乗らないとゲットできないというところがミソですね。国鉄時代からの路線が第三セクターとして生まれ変わった鉄道、また国鉄時代から計画されていた鉄道が第三セクター鉄道として誕生した鉄道、それぞれ歴史や性格も“40社40色”。各社、工夫を凝らして旅を演出しています。

 今回ご紹介するのは新潟県を走る北越急行ほくほく線です。

 新潟県の六日町(南魚沼市)から犀潟(さいがた、上越市)までを結ぶ第三セクター鉄道のローカル線で、お米で有名な魚沼地方から日本海までを走っています。六日町から越後湯沢駅(湯沢町)までJR上越線に乗り入れて上越新幹線と接続する列車もありますし、犀潟ではJR信越線に乗り入れて直江津駅(上越市)まで走ります。営業距離は59.5キロと少し長い区間です。

 記憶に残っている方も多いかと思いますが、ほくほく線ではローカル列車だけでなく、北陸新幹線開業するまで上越新幹線から北陸地方へのバイパス的路線として特急「はくたか」が通り、たくさんのお客さんを運びました。当時、在来線最速160キロ運転を行って関東と北陸への速達化に貢献してきました。

 開業年が1997年と新しく、高速運転を前提として建設された経緯もあり、築堤や高架線を通る近代的な線路が特徴です。それとなんといってもトンネルが多い。全長10キロを超えるトンネルもあり、山々を貫いて線路を通してきたという土木技術の進化をとても感じます。

 列車の運行形態は普通列車が中心ですが、注目すべきは日本で唯一の「超快速」。快速でもなく快速急行でもなく特別快速でもなく「超快速」。ここにこだわりと愛とを感じます。

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