会員限定記事会員限定記事

欧州CLでゴール量産、ドルトムントのハーランドは豪胆な点取り屋

「背番号9」タイプ

 サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)が、新たなスターの出現に沸いている。ドルトムント(ドイツ)に所属するFWアーリング・ハーランド。セビリア(スペイン)との決勝トーナメント1回戦では、2試合で4得点をマーク。ノルウェー代表の20歳が、8強入りの原動力となった。

 大車輪の活躍だった。2月17日の第1戦は、2ゴール1アシストで逆転勝利に貢献。3月9日の第2戦でも前半に価値ある2得点を決めた。今季CLは1次リーグから6試合で10ゴール。通算でも14試合20得点と、勢いはとどまるところを知らない。

 194センチの長身で、スピードとパワーを兼ね備える。いわゆる「背番号9」タイプのFWだ。得点への意欲と嗅覚は並外れ。全速力で走っていても、瞬時にコースを変えて相手DFの死角へ入っていける。

恩師は母国の名手

 英国のリーズ生まれ。15歳で母国のブリン(当時2部)のトップチームに昇格し、16歳で加入したモルデ(1部)では2年間、現マンチェスター・ユナイテッドの指揮官で、同じノルウェー出身のオーレ・グンナー・スールシャール氏の下でプレーした。

 ゴール前での冷静さはまさに師匠譲り。以前、テレビ番組で「2人だけでシュート練習をしたとき、当時は力づくでゴールを決めようとしていた僕に小さな秘訣(ひけつ)を授けてくれた」と話したことがある。スールシャール氏が打ち立てたCLでのノルウェー人最多得点記録をわずか14試合で塗り替えたのは、これ以上ない恩返しと言えるだろう。

新着

会員限定

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ