―日本のWEリーグについて。このタイミングでのプロ化した流れをどう感じているか。
プロ化自体はサッカー選手としてうれしいんですけど、やっぱりタイミングってものがあって、(新型)コロナでこういう状況の中で今がベストのタイミングかっていう部分にやっぱり「?」は付いちゃうんですけど。でもいろんな人が力を尽くして日本のサッカーを盛り上げようと力を尽くしてくれている結果だと思うので、9月から始まるリーグがどんな結果になって、どんなふうに盛り上がるかは楽しみではあります。
―具体案が決まらないまま設立だけが先走ったイメージもある。
自分が日本にいたときの話なので今自分が話していいのか分からないんですけど、情報が少なく、選手として個人事業主にみんながなっていく中で不安を抱えている選手が周りにすごくいたので、そういう部分は少しだけ戸惑いは、選手みんなあったと思います。
リスク背負ってでも
―東京五輪の1年延期は今回の移籍に影響したか。
五輪までは日本でやろうという気持ちがあって本当に2020年に五輪が行われていたらその後にすぐ自分は出る予定だったんですよ。でも延期になって、あと1年日本でやろうって思ったんですけど、この年齢や、9月から始まるプロ化の中で、どういうふうにしたら自分が理想の時に出られるのかっていうのが自分の中で全然答えが見つからなくて。日本で1年半やるのか、五輪の前にリスクを背負ってでも海外でやるのかという選択を迫られた時に自分は海外を選んだので。
―リスクを取る決断をした理由は。
一つは年齢を考えて、今出られなくてあと1年半を日本で契約して、ってなったらもう29(歳)とかになっちゃうので、そこから海外って何か違うなって思ったんですよ。こうやって移籍するとなって、その中でやれることが五輪に対していいのか悪いのかという不安は多少はありました。でも来てみて、毎日こういうことを体験、体感しながらサッカーができるというのは自分とってプラスなので、来てよかったなと思います。
―五輪延期決定からモチベーションを保つ難しさは。
正直、やることは変わらないので。サッカー選手として、日々、上を目指して成長するようにやっていくだけなので。そこに対する不安はなかったですけど、それでも出たい、やってほしい大会ではあるので。毎日こうやって、五輪があるのかないのかとか。対戦相手のオーストラリア代表の子に「五輪ってあるの?」と言われて「分かんない」と答えるくらい、みんなが不安に思う環境なので、そこに対する不安はあります。選手はやれることならやってほしいと思っていると思うんですけど、世界がこういう状況で、いろんな人が苦労している中なので、気安くというか、気軽にそういう発言はできないなと。
―コロナで規制が厳しくなっている。練習や生活に支障は。
バーミンガムに住んでいるんですけど、住み始めた時点でロックダウンだったので、ロックダウンじゃない感じがどんな感じなのかというのが分からないので。正直あんまり今のところ不自由はないですね。生活していく部分で。でもチームメートと仲を深めていく部分に関しては、外にご飯に食べに行ったりとか、カフェに行ったりとかは今はできる環境じゃないので、それはちょっとだけ残念だなと思います。(インタビューは2021年2月12日実施)
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