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箱根駅伝に逸材ルーキーずらり 「史上最速」予想下のキーマン

三浦と吉居が双璧

 スーパールーキーが年明けの箱根路を大いに沸かせそうだ。2021年1月2、3日の第97回東京箱根間往復大学駅伝競走に、有望な1年生ランナーたちがエントリーしている。予選会でハーフマラソンのU20(20歳未満)日本新記録を樹立した三浦龍司(順大)、5000メートルで今季2度もU20日本記録をマークした吉居大和(中大)をはじめ、逸材がずらり。史上最速のレース展開が予想される今大会。1年生がチームの明暗を分けるキーマンとなりそうだ。(時事通信運動部 青木貴紀)

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 三浦は京都・洛南高時代に3000メートル障害で高校新記録をマーク。今年7月、同種目で日本記録に迫る歴代2位の8分19秒37をたたき出して一躍、東京五輪代表候補に名乗りを上げた。10月の箱根駅伝予選会ではハーフマラソンで大迫傑(ナイキ)が持っていたU20日本記録を塗り替える1時間1分41秒。ロードや長い距離への適性も存分に示した。

 仙台育英高で昨年の全国高校駅伝優勝に貢献した吉居は、予選会で三浦に6秒差で敗れたものの、大迫が持っていた従来のU20日本記録と同タイム。12月4日に行われた長距離種目の日本選手権では5000メートルで13分25秒87を記録して3位に入り、7月に自身が出したU20日本記録を更新した。1万メートルでも11月に自己新となる28分8秒61を出し、好記録を連発している。

石原と佐藤も堂々デビュー

 既に日本トップレベルの実力を備えるこの2人に引っ張られるように、他のルーキーにも勢いがある。箱根の前哨戦、11月の全日本大学駅伝での活躍が光った。中大は出場していないが、1区で三浦、4区では東海大の石原翔太郎、5区でも青学大の佐藤一世が、いずれも区間新の快走で区間賞を獲得した。

 石原は、リオデジャネイロ五輪3000メートル障害代表の塩尻和也が順大4年時の18年に出した区間記録を32秒も短縮。佐藤は千葉・八千代松陰高3年時に全国高校駅伝のエース区間、1区を日本人歴代最高記録で制した力を十分に発揮した。新型コロナウイルスの影響で10月の出雲駅伝が中止となり、全日本が大学三大駅伝のデビュー戦となったが、3人とも堂々たる走りを見せた。

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