日本人は楽観しすぎていないか?
みなさんはこの「新型コロナウイルス肺炎」がいつ終息するとお考えだろうか。
オーストラリアに住みながら、海外在住日本人ライターの集まりである「海外書き人クラブ」のお世話係を務める私は、日々世界中の彼らと情報を交換している。そこで最近頻繁に話題になるのが、「日本に住む人たちは楽観しすぎているように見える」ということだ。
世界中の人たちが認識している「この闘いが長く厳しいものである」という現実を、理解していない日本人も多いようにも思える。今、直視しなければ、日本は破滅に向かうのではないか。そんな心配さえしている。
そんな彼我の差を知ってもらいたくて、私は簡単なアンケートを取ることにした。協力してもらったのは、もちろん「海外書き人クラブ」のメンバーたちだ。
アンケートは以下のような設問にした。
【設問1】 在住している国が「ほぼ正常」(映画館や飲食店に行けたり、国内旅行が普通にできたりする状態)に戻るのは「何カ月後」と予想しますか?
【設問2】 在住している国と日本との渡航が「ほぼ」自由および正常にできるようになるのは、「何カ月後」と予想しますか?(「コロナ以前」より減便になったとしても定期便が飛び、かつてと同様の価格で飛行機に乗れる状態になるのはいつか)
アンケートを回収したのは日本時間の2020年4月18日夜から4月23日の早朝にかけて。また回答は疫学の専門家などではない素人の予想であることはご理解いただきたい。
さて、各国の回答を紹介する前に、日本にお住まいのみなさんにお願いがある。まずご自身なりの【設問1】と【設問2】の「答え」を考えていただきたい。
現在の日本は、感染がそれなりに広がっているのに店内での飲食ができる稀有の国である(私が住むオーストラリアもそうだが、多くの国々では「店内飲食」は禁止で、テークアウトやデリバリーのみで営業可となっている)し、国内旅行もできないことはない。よって【設問1】は「なんの気兼ねもなく店内飲食やレジャーや観光旅行が楽しめるようになるのは何カ月後と予想しますか?」と考えていただこう。
【設問2】はどこか行きたいと思う国をひとつ想定して、「日本とその国との渡航が『ほぼ』自由および正常にできるようになるのは、何カ月後と予想しますか?」としてもらいたい。
みなさん、それぞれの回答を頭の中に浮かべていただけただろうか。
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