【地球コラム】父親が「再教育キャンプ」収容? トルコ在住ウイグル人に衝撃

18年6月以降、音信不通

 中国の新疆ウイグル自治区で多くのウイグル人が「テロ対策」を名目に拘束され、共産党への忠誠強化のために「再教育キャンプ」に送られるなど弾圧が指摘される問題で、トルコに暮らす約2万人のウイグル人の間でも大きな衝撃が走っている。ウルムチやカシュガルなど自治区内で暮らす家族や知人が音信不通になったケースは後を絶たず、過去にキャンプに収容された経験を語るウイグル人も出てきた。(時事通信社エルサレム特派員 吉岡良)

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 1月下旬、イスタンブールの大学に通う同自治区出身の男性(26)が取材に応じ、自身の父親が行方不明になっている境遇について語った。男性はこれまで、中国当局の拘束下にあるとみられる父親に危害が加えられる恐れがあることから対外的な発信に消極的だったが、一向に事態が改善しないことを受け、重い口を開いた。

 トルコで暮らす人々を含む在外ウイグル人の中では、自ら撮影した動画をインターネットに投稿して窮状を訴えたり、国際機関に嘆願書を出したりして真相究明を求める機運が高まっている。トルコは「テュルク系民族の同胞」であるウイグル人の人権を重視する姿勢で、エルドアン大統領は2019年7月に訪中した際、中国の習近平国家主席に同自治区の状況を懸念する立場を伝えたようだ。

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