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【地球コラム】22歳の元日本人女性軍曹がイスラエルで兵役後に考えたこと

2020年02月13日15時00分

兵役が結ぶ「市民と国家」

 イスラエル国籍を持ち、兵役で対テロ作戦が主要任務のギバティ旅団に軍曹として所属していた清水真優さん(22)。昨年11月に兵役を終えた清水さんは、イスラエル中部の自宅で取材に応じた。軍務を通じて経験を深めた緊急医療の分野を将来の進路と定め、大学進学に向けた勉強に励んでいる。(時事通信社エルサレム特派員 吉岡良)

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 清水さんは2018年1月から19年11月まで同旅団に所属し、負傷した兵士に緊急救命措置を施す医療隊員として活動した。普通の民間人の暮らしに戻った今、イスラエルと内戦が続くシリアとの境界地帯などで任務をこなしたことについて「信じられないという感覚もある」と振り返る一方、兵役は「市民と国家を結びつける」重要な存在とも訴えた。

 イスラエルの兵役は、高校卒業後の2、3年間と定められている。このため、大学に入る時点で22歳前後になっているケースが多く、キャンパスで見かける学生も日本に比べて大人びている。また、兵役を終えた後も予備役の招集に応じる義務があり、ひとたび軍事作戦があれば前線に投入をされる可能性もある。

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