中東初のサッカーW杯まであと3年 カタール現地リポート

著名プレーヤーが語るカタール

 クラブW杯にはかつての名プレーヤーらも各国から訪れた。カタールやW杯に向けた準備状況などについて印象を聞く機会があり、時事通信も海外メディアとともにそのインタビューに加わることができた。

 先にも登場のジョン・バーンズ氏は、ドリブラーで知られ、その巧みな技術と俊足を生かして得点を量産した名ウイング。その後に続く、スタリッジやウォーカー、スターリングらジャマイカ系選手としての先駆け的存在だ。過去に何度もカタールを訪れているそうで、「このW杯では、誤解されることが多い地域に世界の目が向けられるということに高い関心を持っている。私たちはどれほど似ているか、そして同じ情熱をどれだけ共有しているかについて、耳目を集めることになる。カタールに来れば、背景に関係なく、サッカーは世界共通であり、普遍的な言語であることがわかる。それがW杯の美しさであり、W杯が世界の新たな場所で開催されることを常にサポートしていく」と思いを語った。

 W杯4大会連続出場の元オーストラリア代表ティム・ケーヒル氏は、日本のサポーターには説明するまでもない存在だろう。06年W杯ドイツ大会では日本と対戦した1次リーグ初戦で、0-1の状況で途中出場し、同点、逆転ゴールを決められた苦い記憶がある。ケーヒル氏はカタールのサッカー関係者と長く親交があり、同国が誇る若手育成に長けた「アスパイア・アカデミー」や競技場建設でリサイクル資材が使われているなど環境に配慮した取り組みなどを高く評価。「カタールの取り組んでいることを学び、理解することがとても重要だ。ここでW杯が開催されることについて、自分の見解をしっかりと示せるようにメモを取りながら学んでいるよ。このW杯は、大きな成功を収めると確信している」と高い期待を寄せた。

 元オランダ代表のロナルド・デブール氏は、04年にカタールへ移籍し08年の引退までキャリアの晩年を同国で過ごした。「私が最初に来たとき、既にカタールの人々は非常に野心的で、30年までの国歌ビジョンを持っていた。当時は建物も少なかったのに、戻ってくるたびに道路、インフラ、娯楽といった文化的なものまで、信じられないほどの進歩を見せている」と目を丸くする。1日に3試合の観戦が可能なほどコンパクトな開催となるカタール大会を「村のような雰囲気になる」と表現し、「誰もがサッカー熱にあふれ、関心を共有しているように感じられるだろう」と語った。

 かつてアヤックスやマンチェスター・シティーなどで活躍した元オランダ代表のナイジェル・デヨングは、現在カタールで2季目のシーズンを送っている。昨年、アジア・カップ決勝で日本代表を破って初優勝を果たしたカタール代表などに触れ、「この国はものすごい勢いでステップアップしている。そこにいられて、素晴らしい経験ができている。今回のクラブW杯を通じて、改善すべきところを見つけ、またステップアップしていく必要がある」と助言を送った。中村俊輔(横浜FC)がエスパニョール在籍時に指揮官だった元アルゼンチン代表のマウリシオ・ポチェティーノ氏は、11月~12月の異例の冬開催を歓迎した。「最初に驚いたのは気候で、日中は24~25度、夜は17~18度。気温、湿度を含め、サッカーをするのに最適な天気で、W杯開催にふさわしい時期だと思う」と理由を説明した。

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