陸上男子短距離の桐生祥秀(24)=日本生命=がインタビューに応じ、東京五輪シーズンへの抱負を語った。2017年に男子100メートルで日本人で初めて10秒の壁を破ったスプリンターに、五輪で金メダルが期待される400メートルリレーへの思いを中心に聞いた。(時事通信運動部 山下昭人)
◇ ◇ ◇
―2020年はどんな年にしたいか。
(6月下旬の)日本選手権でしっかり東京五輪の権利を取る。(五輪は)そこから1カ月後にすぐ始まる。冬季中にパワーアップさせ、勝負できるような体づくりをしようかなと思っている。
―19年を振り返って。
自己ベストは更新できなかったけど、地力はコンスタントに上がってきていると思う。ここからはタイム、順位を取っていかないといけない。
―冬場に例年以上に意識していることは。
この冬季練習中にけがせず、自信を持った体でシーズンを迎えられれば一番いい。シーズンに入る時、もうちょっとやっておけばよかったというのはなくしたい。今年に関しては日本選手権と五輪だけに絞ればいい。
一歩一歩の力強さを
―中盤での加速は今後も課題として意識するか。
(100メートルで準決勝敗退だった昨秋の世界選手権は)スタートから中盤への流れはいい感じだったけど、最後の2、3歩で全部いかれた感じがする。もっと中盤で出ていれば最後も持ったと思う。一歩一歩の力強さを冬季に練習している。
―世界選手権では、「スタート時に負ける気がしない」と話していたのが印象的だった。
高校、大学では遊びも入っているような感じ。今はプロになって、全く違う気持ち。「これで食っていっている」というのが全然違う。
―400メートルリレーについての思いは。
リレーは日本で注目度が高い。メダルが続いているので、一番いい色を(狙いたい)。
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