Q、日中いずれも「一帯一路」と「自由で開かれたインド太平洋」が両立できると発言しています。どう思われますか。
高原氏 私はそれに賛成です。中国も日本もそれぞれ「戦略」と呼んでいたのを、「構想」と呼び方を替えました。両国とも、これらに「戦略」と「経済」の両面があることは分かっており、経済面を強調したいのです。日中は既に「第三国での市場協力」で一致しており、まさに一帯一路とインド太平洋が重なるイメージです。
Q、経済面ではいいとして、戦略面では納得できないという軍関係者もいるのでは。
高原氏 特に中国の人民解放軍にすれば、対抗手段として打ち出されたとみなしているインド太平洋と協力するなど「冗談じゃない」ということでしょう。競争の面というのは間違いなくあるので、そこだけを見れば折り合えません。しかし考えてみれば、日中関係自体に競争と協力の両面があるわけです。競争があるからといって、では協力をやめることができますか。できるわけがありませんし、それが望ましいわけでもありません。
Q、日本はそれでいいとして、米国は必ずしもそうではないのでは。
高原氏 米国防総省(ペンタゴン)関係の人たちも分かっていますよ。プライベートな場で日本の立場を説明すれば、「まあそうだよな」と分かってくれます。また、今回の米中合意に見られるように、トランプ政権もデカップリングを目指しているわけではない。貿易や投資による利益を得ようとしています。そういう協力の面は否定していません。
Q、今回の習主席来日で、日米関係がぎくしゃくすることはあり得ないと考えますか。
高原氏 米中は貿易摩擦の第1段階の合意をしたばかりで、あり得ないのではないですか。
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