【地球コラム】対中国で競争と協調の道探れ~識者に問う日中外交(3)~

天皇訪中、実現にはなお時間

 Q、台湾の選挙で蔡英文総統と与党民進党が大勝しました。今後の中台関係の見通しは。

 高原氏 当面、基本的には今の状況は変わらないと思います。問題は中国がじれるかどうかですが、現在は習主席が拙速に武力統一に動くとは思えません。経済がさらに悪くなればそういう誘惑はあるかもしれませんが、実際に手を出したら大変ですから。台湾にアプローチする場合は平和的な手段で、という政策が続くと思います。

 ただ、軍はいつも武力統一の用意をしています。冒険主義者が冒険しないように皆慎重に発言しないといけないのですが、そこのところは蔡英文総統はよく分かっています。米国も、不要な挑発はしない方がいいです。

 Q、習主席が来日の際、天皇の訪中を要請、これに日本政府が応えることが中国による政治利用だと指摘する声があります。1992年の天皇訪中の例もあります。

 高原氏 政治利用というのがどういう意味なのか。別に中国共産党支配の強化とかそういうことに役立つとは思えません。今の中国はその当時の中国とは違います。中国を支持する国は多く、孤立に悩んでいるということはありません。天皇訪中が早々に実現するわけでもありませんしね。

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